河川・砂防、から上下水道、廃棄物まで
河川は、私たちに豊かな自然の恵みをもたらす一方、洪水時には穏やかな生活を一瞬にして奪う恐ろしさがあります。先人たちは長い年月をかけ、堤防などの河川構造物を築き、自然の猛威から暮らしを守ってきましたが、現在の河川は、既存施設の老朽化に加え、予想を上回る自然災害の頻発などの課題が山積しています。
私達水工第2部では、これまで培った豊富な経験と最新の技術を駆使して、河川構造物が健全に機能する為の点検調査、更新や新設に関する業務とともに、上水道や下水道に関する施設や廃棄物に関する業務を担当しています。
事業分野
河川構造物に関する調査、計画、設計
現況施設に関する点検、劣化調査、補修設計、耐震性能照査
河川防災に関する計画、設計
上・下水道施設の計画設計
廃棄物処分場に関する計画、設計、設置申請
開発行為に伴う防災・排水施設の計画設計
災害対応・減災
平成28年8月、北海道を襲った記録的な豪雨災害では、発注者の要請を受け、被災直後の初動調査から出動し、その後の被災状況調査や測量を経て災害査定、復旧設計までを幅広く担当しました。
このような大規模な災害対応を経験し、限られた時間と人員の中、災害後にはより迅速かつ効率的な行動が必要なこと、平常時における訓練やシミュレーションが重要であること痛感しました。
私達水工第2部ではこれらの経験を活かした減災や維持管理に関する検討及び施設設計を提供するとともに、迅速に災害復旧をご支援します。
災害状況
災害申請に関する調査事例
樋門・水門の設計
石狩平野を始めとする北海道の平地には、軟弱な地盤が広く分布しており、ここで堤防盛土を行うと、工事後の地盤沈下が必ず発生します。樋門は、堤防内を横断するトンネル水路ですが、樋門工事後に堤防が沈下すると構造物との隙間が生じ、洪水時に堤防が破壊され恐れがあり、これを防ぐために、杭基礎を設けず沈下に追従させる「柔構造」形式を採用しています。
このように柔構造樋門や水門では、コンクリート構造物に加え、精度の高い地盤沈下の予測や地盤改良、ゲート等の機械設備、管理橋、建築建屋等の多工種を総合的に考慮して設計する必要があります。弊社では、多くの樋門や水門の設計実積を有しており、経験豊富な技術者が地質部門や建築部門と連携して対応します。
水門完成予想シミュレーション動画
設計した樋門例
構造物の点検・補修・維持管理
高度経済成長期に集中的に整備されてきた土木構造物は、今後急速に老朽化することが懸念されています。河川管理施設に関しても定期的な点検や診断、補修といった計画的な維持管理が重要な時代であり、弊社も河川維持管理技術者やコンクリート診断士の資格を有する経験豊富な技術者を中心として、多くの河川及び砂防施設に関する点検や補修等の設計・維持管理に関する業務実積を有しています。
構造物の点検
構造物の点検
上下水道・廃棄物処理場の設計
私たちは河川・砂防以外にも、上下水道、廃棄物、農業・畜産、ごみ処理・リサイクルなどの業務にも対応しています。昨今の公共事業の形態も、従来の国や地方公共団体から、PFIなどに見られるように民間資金に基づく事業も受託しています。今後も、社会経済情勢や国民ニーズを踏まえ、さらに地球環境問題、自然環境・生態系の保全、住民参加、効率的・効果的な公共事業の推進に貢献していきたいと思います。